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「お前って、ホントにオレのこと好きだよなー。」
ぐっ・・・・。否定したいけど、あんなにしがみ付いた後では否定できない。
「まあ、オレのが全然好きだけど。」
何やら持っていたバックをがさごそと漁りながら、聞いてるこっちが恥ずかしくなる様な事をさらりと言う。
この男。毎回ながら、こんな事言って恥ずかしくはないんだろうか。
海が恋の駆け引きとかしてるとこ、全然想像できないし・・・・。
でもまあ・・・・・本気出したら、私なんて足元にも及ばないだろうけど。
・・・・・・・。
余計な事は言わないでおこう・・・・。
今でさえいっぱいいっぱいなのに、駆け引きなんてされたら、絶対ハゲるわ。
「・・・・おい。お前、ここは『私の方がもっと好きだし。』『いや、オレのが好きだよ。』『いやーん。絶対私の方が好きだもん。』とかいう流れになるもんだろが。
お前、被せてこいや。」
うわーーー・・・・。コイツ、マジめんどくせーーー。
なにその件。いる?それ。そんな小芝居するくらいなら、駆け引きのがいいのか?
いや・・・・もう、何もかも微妙だわ・・・・。
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