空は晴れている

１

「～であるから…。」

今は授業中だ。新居君はすべての教科書を持ってきていなかったらしく類はどの教科書も新居君に貸している。

「うーん…。まだ……したくないよ～。」

類は睡眠不足みたいで寝ている。寝言言ってるし、寝顔も、

「相変わらずかわいいなー。」
「どんなに可愛くても授業中寝るなよ。」

先生が腕を組んで類の前に立っていた。クラスのみんなのこっちを見ている。

「しー。先生、類起きちゃう。」

そんなに大きい声出したから類が起きちゃう！せっかく寝ているのに。

「…俺の話聞いてた？」
「ぅん。……あれ？まだ授業中なの？」
「もう少しで終わるよ。」

類が起きてしまった。視線を感じたのか周りをキョロキョロしている。

「津田。授業中に寝るなよ。」

先生がため息をしながら言った。

「ごっごめんなさい。」
「…っつ、次からは気をつけろよ。」

類は起きたばかりのせいかまだ眠いのかな目が赤く涙目になっていた。先生は教卓に戻った。
やっぱり類はかわいい。先生もみんなも顔が赤くなっていた。

．