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昼休みは1時間以上あるのでゆっくり食べていると、
「三浦君。ちょっといいかな?」
礼二の同級生かな。俺と同じくらいの身長の男の子が礼二に話しかけた。どうやら話があるみたい。
「…行ってくる。」
そういうと礼二はベンチから立ち上がり北庭の方に向かった。ちなみにここは南庭。
「早川さん。」
「はい?」
今度は俺より少し大きい先輩が陸に話しかけてきた。
ここの学校は学年でネクタイの色が違う。一年生は赤で俺達二年生が青三年生が緑のネクタイをしている。先輩のネクタイは緑だから三年生だ。
ちなみに俺達を身長順にすると礼二>陸>俺だ。
「お話が…」
「いいですよ。」
陸はベンチに座ったまま答えた。
「ここでは……。」
そういうと先輩は俺の方を見てあっちに行こうと礼二が行った方向を指差した。
「陸行ってきなよ。俺ここにいるから。」
俺がいると言いずらいみたいだね。すると陸は仕方なさそうに、
「…わかった。」
そういうと先輩と一緒に北庭に向かった。
「イケメンは忙しいね~」
俺は陸が見えなくなるとお菜を食べはじめた。
「あ、直樹。……お前一人でその量食べるのか?」
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