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急いで教室に戻ると類が椅子に座って待っていた。 「ごめん類。遅くなった。」 机の前に行ってそう言った。 「ううん。大丈夫だよ。じゃあ行こう。」 類は笑顔で言ってくれた。よかった怒ってない。類が怒ると怖いから怒らせたくない。 「うん。」 俺達はここから少し離れた数学準備室に向かった。 「一人で待ってたの?」 俺は隣を歩いている。類に聞いた。一人で待ってたんだったら悪いことしたな。 「うん。でもお昼ご飯は隼人と新居君と三人で食べたよ。でもそのあと隼人が新居君に話があるって言って二人ともどこかに行っちゃったんだ。」 「そっか。」 一人で待ってたんだ。もう少し早く教室に戻って来たらよかった。 俺達は数学準備室に着いた。 コンコン 「「失礼します。」」 数学準備室の中に入ると宇佐美先生が動く椅子で座りながらコーヒーを飲んでいた。 「おう、来たか。じゃあこれ持って行ってくれ。」 「「はーい。」」 俺達は数学の教材を渡された。そしてすぐに数学準備室から出た。 .
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