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「ーーき、なおき。直樹!」 声が聞こえる。誰だろう。 「っぅん。」 俺は目を開けようとしたがすぐに開けられない。 「直樹起きろ!」 顔をペチッと叩かれやっと目が開けれた。 「…礼二。」 制服を着た礼二が腕を組んでいた。 「学校行くぞ。」 そっか今日も学校か。俺はめんどくさいと思いながらも体を起こした。 「おはよう直樹。」 「おはよう。」 机の前には陸が立っていた。俺のリュックに教科書など入れてくれている。そういえば昨日準備するの忘れたんだっけ。 「早く着替えろ。遅刻するぞ。」 ベッドを整えてながら礼二は言った。俺は礼二の制服の裾を掴み、 「着替えさせて~」 「はあ?自分着替えろ。」 礼二がベッドを叩き立ち上がろうとしたが、 「動くのめんどくさい。」 「…ったく。」 礼二はため息をついたあと着替えを手伝ってくれた。 そのあと母さんに挨拶をして家を出た。 .
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