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気付けば俺は男の子の庇いながらそう叫んでいた。
なんてことをしたんだ俺は…。
同級生のみんなは「は?」みたいな顔をしてポカーンとしていたので、男の子を背負って全力でにげた。
ちょっと走った先にはかなり人気の噴水がある。
いざとなったら助けだって呼べれるし、ここまで来れば大丈夫かなと、ゆっくり足の速さを緩めていった。
「えっと…」
「ん?どうした?」
そういえばこのこの顔まだ見てないなぁ。どんなんなんだろ。
そう思った時
「……助けてくれてありがとうございますっ」
お礼と共に童顔な顔が目に飛んできた。
「……おう、今度から気をつけろよ」
なるほど、確かにこれは…ふむふむ…
そこら辺にいる女子よりか可愛いと思われる。
「是非、いつかこのお礼をさせてください」
真剣な顔で言うので、つい笑ってしまった。
「大袈裟だなぁ、別にいいのに」
「いえ、俺が納得行かないんで」
「……そっか、じゃあ期待してるよ」
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