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「っ…はぁはぁ。」
全速力で走ったのは久しぶりだ。
はぁー…
んっなんだ…この目から流れてくるのわ…
「…うぅ。」
何故か涙が流れていた。
寂しくなんかない…1人が楽しいし、楽…
そう思い込んでいたのかも知れない。
強がっていたのかもしれない。
「本当は寂しいよ…ばか。」
泣いたせいか目がちょっと腫れてしまった。
「本田聖夜…か…」
教室へ戻ろうとしたら同じクラスの女の子が目の前に立ち塞がった。
一番嫌いなやつ集団のリーダー的存在の子富山琴音[トミヤマコトネ]。
「ねぇ、あんたさ、聖夜くんのなんなの?」
きたよこれ。めんどくさい…
「…」
何も言わず知らんぷりしながら通り過ぎようとしたら右腕を掴まれた。
だるい。
「何か言ったらどうなの?私の話し聞いてんの?」
「そういう風に見えたの?」
と言うと黙り込んだ。
「見えないでしょ?もういいかな?」
「本田さんってさ…ブサイクだよねw」
と言うと周りに居た女子まで笑った。
知ってるっつーの。
いちいち言うとめんどくさくなりそうだから黙って教室へ向かった。
イジメとかよくある事だしなれてるし。
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