11064人が本棚に入れています
本棚に追加
○AM7:00
ふぁ……。
愛良とカインが帰ってきた。
二人が汗流したりご飯の準備をしている間に、リーンを起こさなきゃ。
リーンのお布団を引っぺがすの。
「にゅ……しーたん、おあよー……」
「わう(おはよ、ちゃんと起きよーね?)」
「あい……」
「わう?(着替えるよー?)」
眠たそうに目をこすりながらだけど、リーンはちゃんと起きたの。
ベッドからゆっくり降りている間に、愛良が前の日に用意していた服が入ったカゴを、リーンの前に引きずる。
「わーう(はい、着替えてねー)」
「あい!」
もぞもぞと上の服を脱ごうと頑張るリーン。
だけど。
「……むぅ」
まだ上の服は上手く脱げないの。
服からお顔が抜けなくて唸ってる。
よいしょっと……。
破かないように注意して服を咥えて引っ張ると、ようやくリーンのお顔が出てきた!
「ぬげた!」
「わーう(次はズボンだよ)」
「あーい!」
ズボンは一人でも上手に脱げるから、リーンは偉いの!
最初は何にも出来なかったのに、ちょっとずつ出来ることが増えてすごいの!
「しーたん、できたー」
上手にパジャマが脱げたら、今度はお洋服を着なきゃ。
ズボンはちゃんと前後ろを確認してから、リーンが穿きやすいように鼻で広げて……。
これでよし。
「わうわう(先にズボン穿いててね)」
さすがにお洋服のボタンは閉めれないの。
だからね?
しょうがないからカインを呼びに行くの。
だって愛良はご飯作ってて忙しいし、コス王のお兄ちゃん達はギリギリまで寝てるんだもん。
「わう!わうわーう!(カイン!リーンのボタン閉めて!)」
リーンが風邪引いたらいけないから、仕方なくなんだからね?
最初のコメントを投稿しよう!