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○AM8:00
みんなで学校に行くの。
ゆっくりお散歩しながら、幼等部に行くんだけどね?
「むぅ……」
この時間になると、リーンはいっつもムスってするの。
愛良と離れたくないから、リーンは愛良に抱きついて離れなくなっちゃう。
「マーマぁ……」
抱っこしてる愛良にぎゅっとしがみついて離れないリーン。
その気持ちは分かるの。
僕も愛良と離れるのは嫌だもん。
「リーン、ちゃんとお迎えに来るから、お友達と一緒に遊んで待っててねー?」
愛良はニコニコ笑いながらリーンの背中をぽんぽんするの。
愛良たちは、幼等部に着いたらリーンはすぐにお友達と遊びまわるから、あんまり心配してないの。
リーンは離れるまで甘えたいだけだもん。
「わう、わうわうう、わうー(今度、おっきい姿で背中に乗せて遊んであげるから、我慢なのー)」
お馬さんごっこならぬ、フェンリルごっこなの。
リーンならいつでも喜んで乗せてあげるの。
「あい……がまん、しゅるの」
「いい子だねー」
納得してくれたリーンの頭を、愛良がナデナデするの。
ずるいのー。
僕もナデナデして欲しいのー!
「はいはい、しぃちゃんもリーンをなだめて偉いねー」
「わうー!」
「リーンも!しーたん、なでなでー!」
えへへー。
愛良とリーンに頭ナデナデしてもらえて嬉しいのー!
「……なぁ、今のお嬢たちのやり取り、理解できた奴いるかー?」
『不明』
後を歩いているコス王お兄ちゃん達とカインが何か言ってるけど、知らないの。
今日も一日、頑張りましょーなの!
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