一章

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白菜は今日帰ってきたら仕込むとして、うーん……納豆にネギ入れて味噌汁には玉ネギで満足しとこうかな。 ――――――――― 出勤前に一緒にご飯食べる事も最近無くなったな……と思う。 忙しい過ぎるのもあるからしょうがないとはいえ、次の休みにはどこか遊びに連れてってみるか。 ――――――――― さて、今日は久しぶりに定時上がりだしゆっくりご飯食べれるかな? そんな事を考えている時だった。 忘れていたんだ。 大事な事を。 ―春、貴方が何故幸せそうな顔をしているのかしらね?私達から凜を奪ったくせに? この声……まさか……。 「春、貴方は幸せになって良いはず無いでしょう?」 どうしてこう良い事ってのは続かないもんなのかねぇ……。 よりによってこいつかよ。 「幸せになって何が悪いんだ?俺もあいつも普通の人間だ。一応法律も通してるしなんの問題も無いはずだが?」 そう……凜は"今は"俺の義妹だ。
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