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「晴輝!」
母の声で僕は目覚めた、どうやら、近くの病院に搬送されたらしい。
「母さん?」
母が、僕の隣で心配そうな目で僕のことを見守ってくれていた。
「…晴輝落ち着いて聞いてね。
今日あなたの前で死んだ人はお父さんだったのよ」
ズキンズキン
「う、あ!」
頭が痛い一体何が起こったんだ?
上から落ちてきたのが親父?
そんな、ばかな…
「晴輝!晴輝?
どうしたの?頭痛い?
待っててね、今お医者さん呼んで来るから」
「ふぅ」
大分落ち着いてきた。
まあ実際、人が目の前で死ぬのをみたのはこれが初めてではないから、自分でもびっくりするぐらい、落ち着いている。
父親の死をみて平気でいれる僕はクルッテル?
沢山の人が僕の前で死んでいった。
僕が幼少のころは、よく僕のことを『死神』と呼ぶ人が多くいた。
でも小学三年生位から、人の死をみることは無くなっていたんだ。
なのに…高校生になった今何故?
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