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あ、いた。
「よう!なんかこの頃あまり話せて無いけど、気分はどうだ?まぁ良いはずがないんだけどな…」
話せてないのは、夏輝が避けてるからだろ。
「あぁ、まあまあだよ。それよりなんだ、あらたまって用事があるなんて」
「いや、まあそのなんだ。お前が落ち込んでたら、励ましてやるのが友達の役割だろ?」
なんか白々しいような感じだな…
「なぁ、晴輝お前の後ろに夕日があって眩しいんだ、ちょっとこっちに来てくれないか?」
「あぁ」
「晴輝、俺さこの時間帯の屋上が一番好きなんだ。何でだと思う?」
「さぁ?一人になりたいから?」
「いや、違うよ。まあ、それもあるけど、この時間の景色が一番綺麗なんだ。
ほら見てみろよ」
夏輝はグランドの方を指差した。俺は夏輝の指差した方を見てみた。
「あぁ、たしかにそうだな…」
確かに、青から少しずつ、赤に染まっていっている景色は絶景だ…
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