始発電車

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歪んでんな。 人はまばらで、眠気で擦る目はピントが合わずさらに眠気をさそう。 電車の中はまだまだ静かな時間。 僕は何をしてんの。 一生の内の何分の何だろうと、今の歪んだ時間や空間はどうにもならない。 それが相対性理論で説明できるくらい単純じゃないなんて下らない皮肉を呟いても、誰に届くどころか、 空気に触れた精子のように即刻死に、何となく嫌な感じだけを残し胸の端っこにさっきから、こびりついてる。
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