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ある大きな大陸には14つの国に分かれて統治していた。最も大きな国として、北方の「スウィレラ国」があった。対極に、最も小さな国として、南方の「エアルト国」があった。
両国は昔から変わらず国を守り、国交も長かった為、両国民どうしの結婚も多かった。それは、国民ならず貴族や位の高い者も同じだった。
ある時、スウィレラ国の王子が国交視察という目的でエルアト国に赴いた。丁度その頃、エアルト国の姫が一人婚姻について問題にされていた。
偶然かそれもまた必然なのか、その二人は引き合わされ、相性も良かった為に結婚のほどまで進んだ。そして二人はとうとう子供を授かり、子育ての環境に適しているスウィレラ国に移った。
授かった子供は、母親に似た雰囲気を持つ双子の兄と妹だった。子供が大きくなっていくにつれ、母親は育児に精を出し父親はスウィレラ国の王となって統治するのに苦労をした。
しかし、良い家族関係を築いていたはずが急に両親の間に意見の衝突が起こり、母親は離婚届を残して子供を連れてエアルト国に戻った。
それからが、母親にとって辛い時期だった。王室が離婚という問題が国どうしの国交に影響し、長かった国交が切れ 物資が品切れするようになった。どうにか耐えようと、母親の両親、つまり国王と王妃は積極的に統治を行っていた。
長く続くと思われていた冷戦は、母親の自殺で突然終わりを告げた。スウィレラ国の王はもう興味が無くなったように、エアルト国で結婚生活を送っていたスウィレラ国の者を強制的に国に収監した。それからは、エアルト国との一切の関わりを断った。エアルト国は一時、食料困難に見舞われたが自給や他国の支援で無事に乗り切った。
母親に残された子供は、悲惨な身の上を心配され王室で大切に育てられていた―
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