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「魔王討伐求む……、褒賞金……」  酒場にいた男達の会話をノースは思い出した。  一生をかけても使い切れないような金額の褒賞金は、確かに魅力的ではある。しかし、それは勝てたらの話だ。国の軍隊をもってしても勝てない相手に、ただの一般人が勝てるはずもない。  しばらく眺めていたノースは、気になる文字を見付け立ち止まった。 「これは……」  貼り紙に近寄り、改めて全文を読む。  しばらく何か考えていたノースは、いきなり貼り紙を剥がし、それをポケットに突っ込むと足早にその場を離れた。
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