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PKはまたもや2-1で相手チームの勝利だった…。
だけど夏の時は、試合が終わったあと悔しそうに涙を浮かべてた朔也とケーシーも
なんだかすっきりした顔で微笑む姿が画面に映し出されている。
精一杯努力して来た二人だから、きっと悔いはないんだろう。
私は朔也にメールを入れた。
『朔也、お疲れ様でした。
今日の朔也は今までで一番素敵だったよ。
もう一度朔也に恋しちゃいました。
あなたに恋出来て、私は世界一の幸せ者だって思う。
だからこれからもずっとあなたに恋をさせて下さい』
送信し終わった画面には、あの日初めて二人で撮った海でのツーショット。
何年経っても色褪せない二人の笑顔は私の宝物。
「ママ、私も夢に向かって頑張る!」
立ち上がって宣言した私にママは微笑みながら言った。
「美月ならパパ以上に素晴らしい医者になれるわい!」
「うんっ!絶対なってみせるから!」
私の太陽…
朔也が私を照らし続けてくれるから…
明るく照らされた道を一歩一歩進んで行こう。
そう決意して、携帯の画面をパタンと閉じた…。
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