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マナーモードにしてた携帯がブルブルとテーブルの上で震え出して私は携帯の画面を見つめた。
そこには、珍しく朔也のお母さんからの着信の知らせが表示されてる。
どうしたのかな?
そう思いながら着信ボタンを押した。
『もしもし美月ちゃん?』
「はい、お母さんお久しぶりです!」
『…あのね…美月ちゃん、落ち着いて聞いて欲しいんだけど…』
「…はいっ?」
『…朔也が事故にあって…
名古屋の病院に運ばれたの』
「えっ…?」
『今、連絡受けて…
これから東京に出て新幹線乗るから…
美月ちゃんも一緒に行ってくれる?』
「…はい…。
お母さん、朔也の怪我は…?」
『…とにかく東京駅に着いたら電話するから…
用意して待っててくれる?』
「…解りました。
あの…お母さんも気をつけて…」
『ありがとう。じゃあ後でね』
切れた電話を持って呆然とする私に優香が心配そうに聞いて来る。
「美月、どうしたの?」
「…朔也が…事故にあったって…」
「えっ??」
「名古屋の病院に運ばれて…
お母さんと一緒に行く事になったから…」
ガタンと椅子から立ち上がった私は、鞄を持って学食から飛び出した。
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