the winding family

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少し遠いが、横浜の遊園地は遊びどころが多い。 お金がかからないのも嬉しい。 4人分の弁当を用意し、あとは現地でお菓子とジュースを買い与えればそれでいい。 まる1日はたっぷりと時間を潰すことができた。 「涼子、どうする?」 「家であるもの食べるからいいわよ。1日寝てれば治るから。子どもたち、お願いします」 「うん。わかった」 大喜びの子どもたちと一緒に出かけた。 ライオンの檻がある。 虎も眠っているし、豹も木の上にいる。 猿山や、爬虫類を集めた屋根つきの小さい博物館もある。 遊園地を見終わると公園にまわり、ここには木の柵で囲った一画があって、時間によってウサギやモルモット、ヒヨコなんかを放してくれる。 子ども達は、それを追いかけ、つかまえて膝に抱く。 ふっくらとして毛糸玉みたい‥‥。 それに飽きると、今度は本当の遊園地。 ブランコに乗り、ジャングルジムに登り、砂場で遊ぶ。 砂場から少し行った所に、日本列島を形どった跳び石があり、そのあたりでピョンピョン跳ねるのが、1日の行楽の終点だった。 盛りだくさんなのは結構だが、子どもと一緒に見てまわるのは大変だ。
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