-プロローグ- 原罪

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---昔、悪魔や魔法が存在した時代… とある国を強力な力を持った悪魔達が滅ぼした 国の優秀な魔導師や兵士達が悪魔達を討ち取ろうと戦ったが、悪魔達は彼らを簡単に全滅させた 悪魔達からすれば人間を殺すことなど、赤子の手を捻るのと同じくらいだった 戦う術も無くただ逃げるしか方法のない多くの国民が、悪魔達により次々に殺されていった そして、悪魔達は城に攻め込み、国王に姫を引き渡せと迫った 国王は姫の部屋に「隠し通路」が存在し、それで国外に脱出できると小さな声で教えた 姫は悪魔達に見つからぬように自室へ急いだ 自室に着いた姫はクローゼットを開け、恐怖で震える我が子を出すと、国王から言われた隠し通路のことを話した 「良いです?私はここに残ります お前は1人で国外に逃げるのですよ」 「母上は?お爺様も城の皆も一緒に逃げよう?」 「お爺様達は、国の誇りの為に最後まで戦うの 私も国の誇りの為に戦うわ」 「イヤ…嫌だ!母上達と離れたくないっ!!」 まだ5歳になったばかりの幼い子供に厳しい選択 泣きじゃくる我が子を、姫は涙を流しながら抱きしめる
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