1章【全ての始まり】

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その後、すぐ上空に紫色の大量の導術球が浮遊。 それが回転する。 これはカイン様からの撤退のメッセージだ。 「……退くぞ!」 「で、でも! 負傷して動けない人達が……。せめて治療をさせてください!」 「そんな時間はない。逃げれなくなる」 「で、でも」 「うるさい」 ドカッ! えっ……。 腹部に激しい痛みが走り私は気を失った。 「リ、リジン様!?」 「なんだ、マナ? 俺のすることに文句でもあるって顔だな」 「い、いえ……」 「ふん、まあ良いけどな。……とりあえずコイツを失うわけにはいかないだろ? さっさと退くぞ」 「はい……」
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