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私はなにも言えずに黙り混んでいた。
カイン様は私の顎から手を離すと、再び椅子に座り直す。
でも、私から視線がそれることはなかった。
このなんとも言えない雰囲気が怖い……。
「ネリシャ……。素直に言ってくれないか?」
「カイン様……」
「正直に言ってくれれば君を殺したりはしないから」
ああ……。
カイン様は私を疑っているんだ。
もう逃げられそうにない。
私は恐る恐る口を開いた。
「ご、ごめんなさい……」
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