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涙がボロボロとこぼれ落ちる。
カイン様は私の様子を気に止めることなく、手足に拘束具を取り付けた。
そしてそのまま私は地下室に連れていかれ、その中の牢に放り込まれる。
「用があったら呼ぶ。今日からお前の部屋はそこだ。ああ、そうだ。もし命令に逆らったり逃げたりしたらお前の家族を処刑していくからな」
……!
「そ、それは勘弁してください! 悪いのは私なんです……!」
「なら言うことを聞くんだ。簡単だろ?」
ふふっと笑みをこぼし、カイン様は階段を上がっていってしまった。
この日を境に地獄のような日々が幕を開ける事となった。
私はまだ何も分かっちゃいなかった。
ジエルの恐ろしさと世界で芽生えつつある本当の闇の存在を……。
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