【Ⅱ】

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生徒会のお使いも終わりさぁ寮に帰ろーか。 「青葉、ちょっと」 ちっ。 誰だよ呼んだの。 振り返ると、 「うわ出た現社担」 「俺ぁユーレーじゃねっての。手伝え」 「ヤだよ面倒。それに七夕もいるし」 ぐだってる俺に現社担は、 「五分だけ、な? 頼みます青葉さん」 土下座した。 大の男がみっともない。 「あー、はいはい。やるからやめろ見苦しい。……七夕?」 キョトンとしている七夕に、 「俺ちょっと手伝ってくるから。ここで待ってろな?」 「うん!! 七夕、待つの!!」 「いい子いい子。帰ったらお菓子作ろーな」 「うん!! 七夕ねー、モモのやつがいいのー!!」 まるっきり子供のような七夕の頭を撫でて、現社担のあとについて行った。
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