転換双子

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「はぁーぁ…」 「何よう、朝から暗い顔して」 「みぃちゃん、私いい加減、双子って言われんの嫌になった」 「あ~それね、まあ嫌になるよねぇ……って、アンタ毎日言ってんじゃん」 「本当は一分置きくらいに言いたいとこをガマンしてるんだよ?」 「そんなにずっと言ってたら、うち渚と友達でおれんわ」 「そんな薄情な……」 約四ヶ月前、入学式で先輩に双子と間違われて以来私は「一人で被害者面すんなバカ!」 「………」 「無視かよ!」 こいつ…高遠薫と名物コンビ“転換双子”になってしまった。 「話に入って来ないでもらえます?貴方はお呼びじゃありませんのよ」 「はぁ?お呼びだろ!関係者なんだから」 「関係ないとは言ってませんわ。被害モーソーですわね、おまけにアホでいらっしゃる」 「うるせぇ!つかなんだよその気持ち悪い喋り方!やめろよ!」 「淑女ですわ」 「うーわ、キモッ」 「ァア?」
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