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「王様!」
「ここのところ、魔族による被害が増えています!」
「帝達も手一杯です!」
「王様!」「陛下!」
日々度重なる嘆願に、国王は覚悟を決めた。
「……やむを得ん。姫を呼べ!勇者召喚の儀を行う!!」
城の中は慌ただしく準備に取りかかる。
「お父様!」
「来たか。勇者召喚は王族の女にしか出来ん。やってくれるな」
「お任せ下さいお父様。必ずや救国の勇者様を」
魔術師達が魔法陣を描き、王女は呪文を述べる。
魔法陣はピカッと光り、一瞬皆がその眩しさに目を閉じる。
そして目を開けた先には、
「ほ?」
「ん?」
アイスを食べさせあっている少年と少女がいた。
***
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