世界の分け方について

4/5
前へ
/90ページ
次へ
 この地域区分ですが、やはり“天空”の神々にとって故郷になる土地は、どうしても気になるようです。  そこで従来の歴史通りに、地上の歴史を操作しながら、従来の伝統文化も従わせたいと、神々は思いました。  従来の歴史を記録した書物を“歴史書”と呼ばせ、その記述に地上の人間が従わない場合、神々は天罰を与えました。  そして英語を神の言葉として教え、世界の共通語に指定しました。  キリスト教以外の宗教の教祖(マホメット等)や伝説の英雄は、“天空”からデータを記録した人造人間を地上に派遣し、史実に従わせるようにしました。  キリスト教に関しては、“天空”の神々の教え、つまり科学に置き換え、“天空”の神々が天使となり“真君主”が創造主の役割を果たしています。  キリストの役割を与えられた存在“勇者”は、“天空”の指針や科学に逆らう人間等、危険性のある存在を抹殺する人造人間です。  なぜキリスト教だけ史実通りに再現しなかったかと言うと、“天空”にとって都合が悪いからです。  そして自らを神と名乗る“天空”のキリスト教徒は、自分達の信じる神を地上の猿に信じて欲しくなかったのです。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加