『シモンズ・サーガ』の世界

世界の分け方について

　地上で原始生活を送っていた人類が知恵を付けてきた頃、“天空”の神々は地上へ降り立ち、自分達が受け継いだ伝統文化や宗教を教えました。

　もちろん降りたのは本物の神ではなく、神々のクローンでした。そのため不老不死で、人間離れした科学技術を発揮し、地上の人類に尊敬と畏怖を与えました。

　やがて神の教えを広めるために、神官や教会等が現れ、神を積極的に手伝うようになりました。

　これが“西”での科学を発展させ、“天空”への絶対服従を実現させました。

　他の地域ではキリスト教以前の伝統文化を伝え、必要とあらば神話や伝承を科学の力で再現させました。
　この信仰の違いや文化の違いをわざと与える事で、地上で従来の歴史を再現させ、やがて文明が発達した頃に人類を滅ぼして、地上に住む事が“天空”の神々にとって悲願でした。

　しかし。
　そんな支配は近世まで続いたものの、人類の進化はやがて“天空”の存在だけでなく、そこに住む神々の存在まで否定するようになります。