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わたしと秋は幼なじみで、一時期、恋人でもあった。
物心ついた頃には秋が好きで、秋を追いかけて同じ高校に入学した。
スポーツ推薦で入った秋は、当然、バスケ部。一年生にしてスタメン入りした。
私もバスケ部のマネージャーになった。
通学時間の秋の話題はいつもバスケ。秋はバスケが本当に大好きなんだ。
でも私は冗談を言い合いながら、バスケの話をする時間も好きだけど、バスケをしている秋の姿を見ているときが一番幸せ。
背が高くてスポーツ万能な秋は、携帯小説に出てくるような王子様系のイケメンじゃないけれど、雰囲気がカッコいいのかな?
モテモテだった。
淡い恋心はしだいにはっきりとした恋のかたちになった。
高校に入学して半年も経つ頃にはお互いがもうただの幼なじみじゃいられなくなった。
12月のクリスマスの日に秋の部屋でキスをして…付き合いはじめた。
その頃には、こんな日々が訪れるなんて思わなかった。
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