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「ライヤ君はお客さんなんだから座っててー!」
ベリク母にそう言われ、お礼を言い座っておくことにした。
目の前に置かれたのはステーキにマッシュポテト、温野菜もついていて、彩り豊かなプレートになっていた。
その横にコーンスープが置かれ、ベリクの家族は全員椅子に座った。
「さぁ、じゃあ頂きましょうか!
ライヤ君のお話も聞きたいし、自己紹介もしないとね!」
そう言われみんなでいただきますと言い、食事を始めた。
家族でご飯を食べるなんていつ振りだろう。
前の世界に居たときは家族とご飯を全然食べなかったから少し嬉しくて涙が出そうになる。
「まず私たちから自己紹介しようかな
私はギルド、アルカナの受付嬢「嬢って歳じゃ…」あん?」
自己紹介の途中でベリク父が口を挟み凄まれていた。
「あら、失礼私はギルドアルカナで受付やってます、アリアナ・ホワイトです!」
ベリク母、改めアリアナは笑顔で自己紹介してくれた。
「じゃあ、次は俺だな
ギルドアルカナでマスターをやっているアレックス・ホワイトだ
アレクって呼んでくれ」
アレクにアリアナ、ベリクとカナン。
異世界初めて会ったのがこのホワイト家でよかったと本当に思える。
僕はふたりによろしくお願いしますと言い
自己紹介、改め転生の話、ベリクに説明したことを簡潔に話した。
「「ん~要するに超人がお家にやってきたってことか(ね)」」
息ぴったりかよ…、苦笑いしながらそう思っているとアリアナがハッとしたような顔をして口を開いた。
「ライヤ君、うちのギルドに入らない?」
「ちょっ!それ俺が言おうと思ったのに!!」
アリアナとアレクで言い合っているが仲良しだなぁ。
生暖かい目で見ていると二人がこっちをバッと見た。
「「どうする?」」
「えぇっと…是非お願いします…」
「「やった!!」」
手を取り合って仲良く喜んでいる二人を、ベリクとカナンは苦笑いしながら見ていた。
「とりあえずライヤ、お前うちに住んでいいよ
ただ…まだ実力不足が否めないと思うから、俺らで鍛えてやる!」
アレクにそう言ってもらった。
晩御飯を食べ終え、みんなそれぞれシャワー(魔動式)を浴びたりして、部屋に戻った。
暖かい家族に迎えられ、僕の異世界生活はこれから始まるんだ。
そう思いながら僕も貸してもらった部屋に入り、寝ることにした。
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