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一人目の主人公。
鈴鳴 雷夜
(転生…マジか…この神様も本物っぽいしドッキリではなさそうだね…)
さっき僕が質問した内容的にもやっぱり王道な感じみたいだ。
高校生活1年目だけど、ほとんどの時間を転生物の小説を読んでいたという事もありものすごく嬉しいが、周りに見られると恥ずかしいので眼鏡を整え、平静を装う。
(と、なると…今から力を貰う感じかな…?)
「雷夜くんその通りだよ」
「?!」
リートは僕の考えを分かっているみたいで、唐突に声を掛けられビクッとしてしまった。
「とりあえず君達に説明するけど聞いてくれるね?」
リートは優しさのある声で問いかけた。
僕もそうだが僕の周りの人達も雰囲気に飲まれたのか
無言で頷く。
「まず、君達に転生してもらう世界は
魔法の存在する世界や未来的な世界
ファンタジー的なRPG的な世界に行ってもらうよ」
そこからリートの説明は続いた。
要するに。
・魔王的な魔神的な悪い敵が現れるから倒してほしい。
・もう既に現れている世界もあるが基本的には猶予がある。
・チート的な能力はあげるけど、その程度の力だと魔王にすら勝てないから、鍛えるのは各自で。
・一人一つ特別な武器と特殊能力を授けてくれる。
・各自、その世界の属性神等の子供を授けてくれる。
・一応全属性(創造、破壊等の特殊属性を除く)を使えるようにするが、属性神の子供の属性がその人に合った属性との事で、使いやすいのはその属性になるとの事。
(特例の人が居るみたいだがそこは特に僕らには伝えられなかった)
・あとは頑張ってね!☆
だそうだ。
少し殺意が芽生えたね、うん。
何とも言い表せない力を感じ僕は少し気分が高揚する。
「じゃ、属性神の子供渡していきまーす!」
リートはそう言うと、一番最初に僕に近づいてきた。
「君には一番期待してるよ、一番最初だしね(ボソッ)」
メタい発言された気がするが気付かないふりをして話を聞く。
「君は雷属性だね、いーねー!
雷属性の属性神の子供渡すからね」
リートは黄色いふわふわした玉を掌から出し、僕はそれを受け取った。
「じゃ、属性神の子供を渡した人から各自、異世界に行ってもらいまーす!」
リートは僕を横目にそう言いながら指を鳴らした。
(あ、何だろうこの展開凄い嫌な予感がする…)
ガタンッ!!!
下を見る→穴が空いてる→すでにちょっと落下してる。
「やっ……ぱりねーーー!!!!!」
僕はそんな情けない声を出しながら重力に引っ張られ落ちて行った。
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