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「我らも神として人を導くものとしてもここで死に絶えるわけにいかん」
今の数秒とも言える硬直時間で老人は体の傷をある程度癒した。
老人は杖を空にかかげると続々と神秘的な服を羽織った者たちが現れる。
作られた時代や地域などが明らかに違う服を羽織る人たち。
人種も異なり共通点が一切無いと思われるが一つだけ共通点があった全員が年を取った年配者だ。
老人のうなづきにより全員がなにやら呪文を唱え始める。
魔法などの異能を知らない人間から見ても一人一人放っているオーラは圧巻である。
そして老人の体にも異常が起こり始める、足元から老人が消えていっているのだ。
「若い世代に後は任せる、わしらが人と同じようなことをすることになろうとはのう」
そういうと老人は口から血を流しながらニヤリと笑みを浮かべる。
「生命エネルギーさえも変換させるか、自爆覚悟その心意気は見事だ、だが俺の体はいかなる傷もつかない」
青年は悲しそうな表情と声でそういうと老人は笑みを強くする。
「先ほどの戦いからそれには気がついたわい」
じゃから、と言葉を続ける
―我ら総勢66人の神の魂を犠牲にする封印術ならばどうじゃ
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