第一章 友人とのひととき

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望遠鏡を片手に数取器をすごい勢いで叩く少年。 年は15~16ほどだろうか幼い顔つきが特徴的で一見見ただけでは年下に見られてしまっても仕方がないであろう風貌をしている。 服装はジーパンにアロハシャツという少しばかり場違いな服装をしていた。 彼がカウントしているのは鳥である、異常なほどの大量発生でふと何匹いるのだろうと思い数え始めたのであった。 数え始めてから一時間ほどたち。 「あ、あの鳥はもうカウントしたんだった」 少年はそういうと数取器から手を離す。 「あー、127か今間違えたから126羽かぁ」 そういうと少年は懐から手帳を取り出しなにやらメモをする。 メモ帳にはこれからしたいことやコレまで起こった事件などが適当に書かれている。 「環境の変化が大分進んでるから、そろそろ言語を操れるレベルの生命体が生まれてもいい頃だと思うんだけど…」 すでにこの世界が生まれてから20000年、生命の進化のスピードというのは以外にも早く既に二足歩行の生物は生まれていた。 20000年と聞いて「おいおい、速くねぇか」と感じた人もいるだろうが、 恐らくはこの地上ができてから≪時間的≫には30億年はたつだろうが神によって≪世界が創られた≫のは200000年前だ。 つまりある程度環境が整った世界を神は作り上げたのだ、よってマイナは意外と暇ではなかった。
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