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「今日も暑いなぁ、太陽…まぁ太陽でいいか」
そういうと少年は近くに置いてある椅子に腰を下ろす。
少年が手を叩くと一瞬で少年の周りの温度が下がり20度ほどで安定させる。
そして少年はコップに入った水を飲みながら遠くの景色を眺める。
少年が今座っている場所は家のベランダである、だが家といっても規格がおかしく城といっても過言ではないほどの造りをしており表札も丁寧に飾ってある。
石で出来た古風な表札にはマイナと少年の名前が書かれている。
少年ことマイナは俗に言う転生者である、死んでから幽霊となって彷徨っていると死神に襲われステゴロで勝ちそして神へとスカウトされた。
それから死神の彼とは友人関係であり、今も時々暇な時間を見つけ遊びに来る。
と、こんな話しをしていると彼が遊びに来た様で空間が捻じ曲がりそこから黒いローブを頭からかぶっている人が現れる。
手にはカマを持ち彼が現れた瞬間世界が凍りついたのではないかというほどの静寂に包まれる。
緊張に包まれるなか彼は片手を上げる。
知らないものから見れば今にも攻撃をするのだろうと身構える行為。
そして口を開く、そこから聞こえるのは気味の悪い詠唱…なんて言うことは無く。
「いやぁ暇なんで遊びに来たッスよ」
今までの雰囲気が台無しである。
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