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圧し潰されそうな程の濃密な暗闇
その中で藻掻くのは白
空に輝く仄かな白より鮮やかに煌めく白
汗と涙にまみれ
俺の思い通りに波打つ白が堪らない。
艶と怯えを混在させる碧玉が何時までも俺を捉えている。
「どうした?」
態とらしく笑みを浮かべ、先程から苦しげな吐息を洩らすソコを塞ぐ。
これでは何も答えられないな…
フッ…と漏れ出す笑いを舌と共にソノ中に押し込めば、代わりにくぐもった声が零れる。
「怖いのか?」
僅かに身体を浮かせ見下ろせば
フルフルと頭を振る姿に煽られる
早く鞘に納めたいという欲望が身体中を駆け巡り、鞘を掻き回す指の動きが速まる
「…はぁ、ん…」
抑えきれない色を載せた声が漏れる
「これ程 濡らし、解していても……まだ慣れぬか。」
数える程しか貫かれた事がないのだから当然と言えば当然。
だが、お前も気付いてるハズ…
お前の身体は
震えてるのではなく…奮(ふる)えてるんだよ
一つになる悦び、ってヤツに…
自由に蠢いていた指を鞘から抜き取り一舐めすれば、欲にまみれた声が零れる。
「さぁ、【時尾】……………堕ちるがイイ」
俺は 淫らな音を立てながら鞘に納まり
………貫いていく
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