さくらんぼ

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けっきょく私はちょっとの遅刻で済んだ。 正門を通ると同時にチャイムが鳴り、昇降口へダッシュ、上履きに履き替え3階の教室へダッシュ。 教室のドアの前で止まり、優祐の件でまだ浮いていた心をすこ~し落ち着かせ、ガラッ あ゛~、これこれこの瞬間。みんなの視線が痛いのよー。 ミニミニミニトマトの小指ちゃんと同じくらい。 「立花、どうした」 すかざず先生のむちが。こーゆーの苦手。。何言えば。。。?? 「あ、えっとー…」 「先生!純華さんは弟の世話してましたよ~」 「そうなのか立花?」 「あ…はい。」 「わかった。いいから席に着け」 「…はい」 なななんと、優祐が助けてくれた…。 席について準備をすべきなのだが、とても手につかない。 頭がぼーっとしてほっぺが赤くなるのがわかる。
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