第1話

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暖かなオレンジに包まれた夕暮れの縁側 優しかったおばあちゃんと小さい頃の私 「翡翠ちゃん、あなたには待っている人がいるのよ。」 「なんでおばあちゃんには、分かるの?」 「ふふふ。それはおばあちゃんだからですよ。」 優しく笑いながら膝の上に乗ってる私の頭を優しく撫でてくれる。 (久々にみたなぁ~。この夢というか記憶。 ゆっくり目を開けると柔らかな光がカーテンから射している。) ただいま大学4年生の神無月 翡翠です。相変わらず朝はゆっくりとしか準備できません。 帰国子女で、英語を専攻しています。朝の日課になっている仏壇に手を合わせる。 「お父さん、お母さん。行ってきます。」 去年交通事故で両親を亡くして今は、一人暮らしをしています。 (大変!授業に遅れる!)
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