スリリング・バスタイム

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そんな私も今は梓大学文学部一年生となり、日々英文学に勤しんでいる。 海外に行った祖父母が帰ってくる来年の春にはオール優の成績表を見せたいものだ。 今日は定期テスト最終日。 今のところ、酷い成績になりそうな教科はない。 でも最後まで気を抜かず、一所懸命に取り組むんだ。 私が食卓に味噌汁、漬け物、ご飯、卵焼きを並べていると、テレビから物騒なニュースが聞こえてきた。 「都内○○で数十か所切り刻まれ、殺害された80歳の老夫婦・・・」 私は目が点になった。 被害に遭った老夫婦の家は近所の家だった。 すごく親しい訳ではなく、会えば挨拶する程度だが、 こんなに身近で知り合いが惨殺されたニュースを聞くのは非常にショックだった。 だが更に驚くべきことに同一犯と思しき人物は 電車で一時間ほどかかる別の区で 三歳の女児を含む一家三人を惨殺していたらしい。 私は兎のゴムをつけて微笑む女児の写真を見ながらぼんやりと呟く。 「3歳か。 私と同い年か」
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