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俺はこの日、いつものように教室を出て駅に向かい、改札を通り、ホームで電車を待っていた。
はずだった。
ふとケータイから顔を上げると、其処はなぜか墓地だった。
日本の墓石もあれば西洋の十字架もある。
そして、なぜか真っ黒な鎌も。
それらは地震にでもあったのか、すべて不気味に傾いている。
「なっ、、、何処だよここは、、、!」
俺は確かにいつもの改札を通ったはずだった。
なのに今はなぜかこんな不気味な場所にいる。
自分で自分が信じられなかった。
辺りには墓しか無く、地面はどす黒い。
それに反して、空は真っ赤だった。
そしてそれが延々と続いている。
呆然と立ち尽くす俺の顔の前を辺りに漂う紅い霧が通り過ぎる。
「、、、、、っ!?」
強い、血の匂いが鼻を突く。
その瞬間、背筋が寒くなり、身体中の毛が逆立つのを覚えた。
早く此処から出なければ、、、、、!
此処は、、、ヤバい、、、!
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