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身体中の至る所に亡者達の手がまとわりついてくる。
やがて、一瞬動きが止まったかと思うと、亡者の群れに一気に引きずり込まれた。
目を開けると、其処にはやはり夥しい量の亡者が口を開け、俺を覗き込んでいた。
俺はこの亡者達が何をしようとしているのかが解った。
喰おうとしているのだ。
温かい、命そのものとその肉体を。
「、、、!
やめろ、、、やめてくれ、、、嫌だ!助けて! 」
そんな言葉が通じる訳もなく、どんどん亡者達の虚ろな目と、冷たい息を吐く口が迫ってくる。
その時だった。
温かい手が俺の手を握り、亡者の群れから引っ張り出した。
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