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別にいじめられている訳では無いけれど…
いっそずっと気付かないふりしてくれればいいのに…
心の中でぶつぶつと呟きながら、私は午後の講義を静かに待っていた。
昼休みの騒がしい室内は、ゲームをしたり、お菓子を広げて談笑する学生で溢れかえっている。
(早く講義始まらないかな…)
「凛野さん」
「・・・」
「…凛野さん!」
「へ!?……あ…はい、
…なんですか……」
ボーと窓の外を眺めていた私への予期せぬ呼びかけに遅れて反応する。
(うわ・・今変な声出しちゃった・・・)
こみ上げた羞恥心を抑え、私は彼女に要件を尋ねた。
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