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「この前の講義で話し合った事にについてなんだけど…」
あ、この子別の講義の時組まされたグループにいた子・・
「…て事にしたんだけど、凛野さん何か意見ない?」
「…え!…あ、えっと…」
「?」
「あ、すみません…特にはないかな…」
私はあからさまに引きつった笑顔で答えた。
「…そう、分かった。」
それ以上追求される事は無く、彼女は友達のいるところへ戻って行った。
(また、何も言えなかった・・)
昔から優柔不断ではっきりと自分の意見が言えなかった。
おとなしい性格だった訳では無いけれど、自分から誰かに話しかける事はしなかった。
つまり受け身。
いつからだろう。
中学生ぐらいの時までは仲の良い子の一人や二人いた気がするけど…
周りに誰もいない環境に最初は焦っていた。
けれど徐々にそれが日常になって別に良いかと落ち着いた。
本当に慣れって怖い。
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