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ヘリオスはもの慣れた様子で会場に入った。鋼のように鋭い、身長198cmの精悍な容貌は嫌でも目を引く。 早速、知人と思しき男が声をかけてきた。こちらはヘリオスの容姿とまではいかないが、日焼けした肌に淡い金髪、そして澄んだ蒼い目の好青年である。ただし、鍛え上げた肉体はどんな服でも隠せない。 「ヘリオス!しばらくだな!半年か?どこまで飛んでいたんだ」 「よぉ、ヴァーリ。ちょっと野暮用でな。招待状が届いたんで、覗きにきたのさ」 そう言うと、セラの腰をさりげなく自分の方へ引き寄せる。たった今までヘリオスに注がれていた視線が、その横に立つ女を見て絶句する。 「悪いが、若干急いでいるんでな」 言うと、セラを促して立ち去ろうとする。 「ちょっと待て!…おまえ、この美人をどこで捕まえた?紹介もしてくれないのか」 女はここで初めて自ら口を開いた。 「名を尋ねる前に、名乗るのが礼儀よ」
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