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「なら、おまえは何になる?」 思わず尋ねていた。 常識的に言って、仲間以外に見破られるはずはなかった。同じように変身を遂げる生物以外に。 女は肩を竦めた。 「私は中途半端なのよ。あまり見せられたもんじゃないわ」 あえて男はそれ以上尋ねようとはせず、代わりに違う質問に転じた。 「ここにはいろんな生命体がいるぞ。全ての姿がわかるというのか?」 「全て…というには語弊があるわ。私にわかるのは、その人の魂。言い換えれば、魂を表す姿ということよ」 そう言うと、ふと男を見上げた。
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