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振り返るとそこには、1人の女性が立っていた。
私と同じ歳くらいの綺麗な人だった。
その女性が私と兄を交互に見つめ顔をほころばせる。
「昔、ここに住んでいましたか?」
そういって視線を家の方向に移す。
「はい」
そう兄がいうと女性は更に笑顔になり、「ちょっと待ってて下さい」そういって家の方に駆け出した。
私達2人は顔を見合わせて首を傾げた。
暫くして戻ってきた女性は何か手に持っている。
「ずーっと探していたんです」
そう差し出された箱。
色褪せた箱のパッケージは、微かに懐かしさを覚える。
「屋根裏部屋覚えてます?」
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