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「座るか・・・」
ベンチがあったので座って少し待つことにした。
12月の冷気が2人をゆっくりと蝕んでいく。
「うぅ、寒い・・・アリサって、酒弱かったんだな」
「うん、一回飲んだ事あるけど・・・その時も呑まれちゃった・・・」
「アハハ・・・」
「ごめんね、当麻くん・・・」
「ん? 何がだ?」
「みんなと一緒にいたいはずなのに、私のせいで・・・」
鳴護がうつむきながら呟く。
「気にすんなって」
「うん・・・ 私もう大丈夫だから、戻ろう?」
「あぁ、もう大丈夫なのか?」
「うん!」
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