星霜経ずとも

片目に咲く花

「すげーよあの森ガール......」

森ガール。

確かに、私のファッションは森ガールと呼ばれるにふさわしい。

けど、べつに自然を特別愛したりしてないし、鍛え抜かれた筋肉を隠せて、モジャモジャ癖っ毛な私に似合い、且つお洒落な格好を極めたら、いつのまにか森ガール。

体型を隠す長いワンピースのせいだ。

鍛え抜かれた筋肉。これがなければ、こんな暑苦しいかっこしないのに。森ガールなんて、私のガラじゃない。

気に入ってないわけではないんだけどね。

鍛え抜かれた筋肉の理由。

小さい頃に、親父が護身のためにと私に少しだけ。ほんーの少しだけ格闘技をさせた。

平たく全般的に。

そしたらまさかの才能発揮。

大会に出てと頼まれ出てみれば、
かるーく優勝。

親父も調子に乗ってプロを目指させる始末。

まぁ、高校入る前に、
私のやりたいことはこれじゃない！
とか言って、やめたわけだけど。

衰えることなく、
武力は何故か健在。