家の彼女はおバカです。

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高校に入学してから迎えた二度目の春。 俺、春海真人は自分の通う高校の体育館にいた。 なぜなら今日は始業式且つ入学式が執り行われるからだ。 後輩が出来ると言うことは小、中と経験してはいるけどやっぱり緊張してしまうのは俺だけだろうか? そんな割りとどうでもいいことを考えていると、体育館のステージ先から耳をつんざくような竹刀の音が響き渡り、さっきまでザワザワしていた生徒全員が某全てがリンゴ三個分の白い猫の口になる。 「お前らは新入生にそんな姿見せるんか!!気ぃ引き締めろやボケ!!」 口が悪く少し関西弁で怒鳴っているのは我が校の生活指導部兼生徒指導部主任の鬼頭 響鬼(キトウ ヒビキ)。妥協は絶対に許さないがモットーだけどメタボな教師だ。 だからここの生徒は皆"自分の体に妥協してるから説得力ねえよ"と声には出さないけどそ思っている。言えば殺されそうだし… 因みにあだ名は"仮面ライダー"か、"カメアタマ"。 …後者の方は…察してあげて。 「じゃあ入学式始めるからな…寝とる奴らは問答無用でつまみ出して反省文やぞ…」 悪戯な笑みを浮かべ降壇していくカメライダー。 あ、俺は前者と後者をミックスして使っております。 だって後者は悪意の塊だし、前者はなんかアウトだからねぇ。
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