452人が本棚に入れています
本棚に追加
コロボックルが姿を消した理由は諸説あり、アイヌ民族と関わりがあるとも言われている。
コロボックルを妖怪と見るのか。
それに関しては、人それぞれの解釈があるだろうが、洋輔としては一応、妖怪と分類する事にした。
そこで出てくるのが、一寸法師である。
一寸法師は妖怪どころか、いわゆる昔話や童話に分類される架空の話しである。だが、小人伝承の書籍の中には一寸法師を妖怪では無いかと、そう言った記述があった。
「一寸法師が妖怪?」
一寸法師の期限は、日本神話のスクナヒコナに由来するという。
その流れで産み出された一寸法師は、江戸時代に狂歌本で妖怪と詠まれている。
「妖怪だったという事実が、あった訳じゃ無さそうだ……」
そもそも、過去の妖怪に関する書籍を丸々信じたら、現代の生物学などひっくり返るだろう。
洋輔の頭が、若干の混乱を見せた。
妖怪は、実際にいる。
では、現代に残っている書物や伝承は、どこまで信憑性があるのだろうか。
鬼や天狗の伝承も、どこまでが真実なのか。
最初のコメントを投稿しよう!