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受信:カズ先輩
件名:花火大会
本文:そっちの花火大会そろそろだろ?
彼氏もいない椿に会いに行くよ。
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フッと笑ってしまった。
失礼な。
考えもせず返信画面に移す。
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送信:カズ先輩
件名:
本文:寂しい女子高生に会いに来て
なにするつもりですか。
花火大会は二週間後ですよ。
そういえばテレビ観ました。
先輩見て笑っちゃった。
ウサギさん、かっこよかったです!
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勢いで打ったメールを見返す事もなく
送信ボタンを押して後悔した。
今なんか
マズイこと送っちゃったかな。
わー。
先輩からの返信が待てないほど
ソワソワし始める。
周りの人から見たら
どんな風に写ってるんだろう。
見たらいけませんレベルなのは確か。
それくらい焦っていた。
案の定、先輩からのメールは遅れてきて、
と言うか、練習中なのだろう。
返信が来たのは部活が終わったと思われる
午後九時を過ぎてからだった。
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受信:カズ先輩
件名:つか
本文:ウサギって誰だよ、俺か!(笑)
花火大会、俺の親友が行きたがっててさ。
もしかしたら行くかもしんねー。
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やっぱり、そうきたか。
誰って問われるのはわかってた。
けど、先輩からウサギのウの字も感じないよ。
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送信:カズ先輩
件名:
本文:いや、ウサギさんってのは
主将さんのことで(汗)
可愛い感じがウサギみたいで。
言わないで下さいよ!
花火大会来れたらいいですね、
来れたら一緒に行きましょう。
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パタンと携帯を閉じる。
恥ずかしい事をしてしまった。
心の中で後悔よりも恥ずかしさの方が
一杯になる。
じっとしていられなくて
枕元に携帯を置いて
歯を磨きに下へ降りる。
歯ブラシを口に加えたまま考えた。
先輩、どう思ったかな。
自然と指が彼の事を打っていたと言うことは
やっぱり自分自身、どこかで
彼と接点を持ちたかったのかな。
色々考えた後、
口を濯いで部屋へ戻ったけれど
先輩からの返事はなかった。
それから一週間、先輩からのメールは
来なかった。
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