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矢口「勤めてる時にメーカー側から守秘義務の誓約書かかされてイモビライザーの解除方を教えて貰った事があるんです この方法でならイモビカッターが無くとも防犯装置を解除しエンジンがかけられるんですよ。※そんな方法はございません 出来るていでご了承下さい<m(__)m>」
カタカタカタカタカタ
矢口「初期化する事によって簡単明瞭にエンジンがかけられるんだけど…その初期化するパスコードの最後の2桁が分からない…ってか忘れた…」
山本「…今は一刻を争う時ですよ そんな解読してる余裕は…それは諦めて古い型の車を探すべきです」
矢口「少しだけ待って下さい 外部に漏らさない約束で誓約書まで書かされた魔法のパスコードを聞いてるので…ただその二桁を忘れただけなので…後5分 今必死にやってるんで後5分だけ時間を下さい」
山本「高林さんは今奴等を引きつけてる状態です…それにもう一台必要なんですよね?いつまでも高林さんに引き…」
矢口が必死に作業を行う中
山本の言葉が急に途絶えた…
ん? どした…?
シートにうつ伏せで寝そべりながら作業する矢口がふと作業の手を止め、顔をあげた。
その瞬時
右足が高々と上げられ
ドスンと音を立て足が踏まれた。
次に左足が高々と上げられ
ドスン
また大地に踏み込まれた。
山本「あやややや…やば…」
あいつ…
矢口も飛び出さんばかりに目を見開かせた。
2人の目の前に…
四股を踏む関取野郎がいた。
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